テイルズ オブ ファンタジア THE ANIMATION
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【OVA完結記念!アセリア時空転移キャンペーン】

<ついに!「応募企画」時空転移賞発表! 審査員特別賞もあり!>

■時空転移賞(応募企画最優秀作品賞)

千里 様

草尾毅さんによる朗読 【再生する(WindowMedia形式)】

草尾毅さんコメント 【再生する(WindowMedia形式)】


■審査員特別賞

ヒメ丸 様

岩男潤子さんによる朗読 【再生する(WindowMedia形式)】

岩男潤子さんコメント 【再生する(WindowMedia形式)】

クレス賞、ミント賞には、
厳正な抽選の結果、下記の皆様が、ご当選されました。
おめでとうございます!!

■クレス賞

シルウィア 様
ケビー 様
たこなし 様
アズマ ハヅキ 様
JACK 様

■ミント賞

如月暁 様
Aran 様
柳 様
クラース・F・レスター 様
ディディディ≠ソルト壱 様

※プレゼント品の発送は、第4巻発売:2006/2/24以降を予定しております。
お待たせして大変申し訳ございません。

たくさんのご応募、誠にありがとうございました!
第4巻の発売を楽しみしていただければ幸いです。
今後もOVA「テイルズ オブ ファンタジア THE ANIMATION」を
応援してくださいますよう、お願い申し上げます。

2005.12.22 T.O.P.製作委員会

 

<応募企画第3回優秀作品発表!>

ついに第3回目、最後の「優秀賞」の発表です!

今回は、3名の方が「優秀賞」に決定しました。
おめでとうございます!

時空転移賞(最優秀作品)ほか、各賞の発表は12月22日になります!

ディレアス 様

『始まりと終わり』

テイルズ オブ ファンタジア
この作品を思い出すとき、いつも最初に思い浮かぶのは、ダオスとクレス達の最後の戦い。そして、お互いの『大切な何かを守りたい』という思いのぶつかり合いです。

終わりは始まり、始まりは終わり。
このオープニングテーマは、テイルズ オブ ファンタジアという物語をそのまま表している、そう思います。

ダオスの故郷に住む人々の幸せな日常が『終わり』を告げたとき、それが長い戦い全ての『始まり』でした。
そして、ダオスは大切なものを守るためとはいえ、多くの人々の幸せを『終わらせて』しまうことになり、そしてその『終わり』の中から、クレス達とダオスとの戦いが始まりました。

そして、その戦いの最中ミッドガルズの魔化学兵器が使用される瞬間。
彼はやはり使うというのか、と憤りをあらわにしていました。
やはり、というからにはダオスには最悪の結果になるとわかっていたはずです。なのに何故彼は戦いを続けなければならなかったのでしょうか。最初は正直、とても不思議でした。

どんなに悪人といわれても、苛烈な攻撃を受けても、所詮自分は異世界の人間、理解し合える筈がない、とお互いに近づいて理解しあうことを放棄するほど、彼はあせっていたのでしょう。
また、「自分は一つの星の運命を背負っているんだ」という気持ちで、どんなにつらいことがあってもいつかは報われるときが来る、国や村の一つや二つがが何だ、そう思っていた。
だからこそ魔科学砲を発射されるという最悪の結末にも、黙って目を瞑ったのだと思います。

しかし、ダオスはクレス達に倒されました。
私は目を瞑り続けてきたのが災いし他のではないか、そう思えてなりません。
その時、不意に近づいてきて何故戦っていたのか、とダオスに問うミントの姿が、ダオスにはどう見えていたでしょうか。
きっとそのときこう確信したはずです。今自分に必要なのは、故郷を救うためには差し伸べられた手を取る勇気であると。今まで目を瞑ってきたことを見つめることだと。

人間にはみんなそういう部分があると思います。どうしても認めたくないことや、過ちから目を背けて生きていることが、必ず出来てしまっている。それを認めるには、ものすごい勇気が必要になるものです。

しかし、ダオスはついに差し伸べられた手をとりました。そのとき、長い戦い、そしてダオスの生涯が『終わり』を告げました。
そして、復活したダオスの故郷デリス・カーラーンの新しい時代が『始まり』ました。
その新しい時代は、きっとトーティス村のように「大切なものが失われた時代」から「蘇り、新しく生まれ変わっていく時代」に変わっていると信じたいです。

終わりは始まり、始まりは終わり。
手を差し伸べる勇気、手を取る勇気。
私たちも目を背けるばかりでなく、前を見て手を差し伸べたり、その手を取って理解しようとすることが大切なのだ、そうこの物語から教わりました。
OVAではどのような結末を迎えるのか、今から楽しみで仕方ありません。
そしてこの物語に、そしてそれに関わるすべての人々に、「ありがとう。これからもよろしく」。

■コメント
全ては「始まりと終わり」の、「終わりと始まり」の連続。
OVA「テイルズ オブ ファンタジア THE ANIMATION」完結から、
新たな息吹が生まれることを願って・・・。

OPテーマ、いい曲ですよね!
まだ聴いていない方がいらっしゃったら、
是非フルサイズ版でも聴いていただきたいと思っております。
OP&EDフルサイズ版はサントラでしか聴けませんが・・・必聴ですよ!

千里 様

「時を越えても変わらぬ思い」

色あせてしまった表紙。
10年間大切にしまっておいた思い出のひとかけら。
『スーパーファミコン版 テイルズ オブ ファンタジア』のパンフレット。
そっと手元に寄せて、眺めている自分がいる。

OVAの脚本家が、金月龍之介さんだと知った去年の今頃であろうか。
数年前に発売された全3巻のドラマCDの内容を思い浮かべていた。
これは、金月さんが脚本に携わられ、ファンタジアのゲーム本編を元として制作されたものである。
ドラマCDが発売された当時、私は何度も何度も飽きることなく毎日のように聞き続けた。
セリフの一言一句を復唱できるほど、演出のみならずそれを彩る演技に心から魅せられていた。

『テイルズ オブ ファンタジア ドラマCD シナリオワークス』という、全3巻の脚本をまとめた一冊の本がある。
その中で、草尾さんがこのように書き記されている。ゲームのオープニングアニメーション以外で、
例えばTVシリーズやビデオシリーズなどで「動くクレス」を見てみたい。そして、演じ続けたいと。
この思いには言い知れぬ共感を抱いた。ドラマCDにおいては映像が無い分、音による多様な演出から想像力を刺激される。
一つのシーンを取ってしても、人により様々な映像が頭の中で描き出される。
しかし、確かに登場キャラクターの息づかいは身近に感じられるものの、それは想像の域を決して出はしない。
映像化への思いは、日を追うごとに増すばかりとなる。

それより月日を経て、テイルズ生誕10周年を迎える今年には、OVA第3巻までの発売が実現した。
改めて、第1巻発売日である去年のその日に、高鳴る気持ちを抑えつつ買い急いだのが思い出される。
この時の気持ちは忘れない。いや、決して忘れられない。
高揚する感情冷め止まぬまま、主題歌である『夢の果て』が流れ終わった瞬間であった。
クレス、ミント、クラース、アーチェ、チェスター、すず、そしてダオス・・・
まるで、彼らの奥底に抱く思いを体現したかのような、また包み込むかのような、心の琴線に触れる旋律と儚げな歌詞に思わず震えていた。
互いの信ずる正義を貫き、守るべきもの譲れないもののために、己が身を戦場へと赴かせる姿が頭の中を駆け巡る。
時が経つのを感じさせないまでにファンタジアの世界に引き込まれ、30分が瞬きの如く過ぎ去った。

人間の価値観は成長と共に、望む望まないを問わず移ろう。
昔の思いが色あせていくのは、半ば当然のことであり私自身も例外ではなかった。
しかし、移ろいゆく思いの中で出会ったOVAが、10年前に抱いた私のファンタジアに対する純然たる憧れを思い出させてくれた。
制作に関わる全てのスタッフの方達が、ファンタジアを愛しているからこそ、心を揺れ動かす作品を生み出したのではないかと切に思う。
今より年月を重ねたこの先に、再び手に取って見る機会があるだろう。
あの時と同じ思いを馳せるのか?それとも何か異なる感情を抱くのか?それはわからない。
ただ、この思いだけは変わらぬことを願わずにはいられない。
たとえ・・・そう、たとえ幾年、幾度の時を越えたとしても、私はこの作品を、『テイルズ オブ ファンタジア』を永遠に愛し続けたい。

■コメント
「千里」さんにいただきました文章、あまりにも共感してしまい、涙なしには読めません。
「テイルズ オブ ファンタジア」ほど、この流れの速いゲーム・アニメ業界の中で
ファンの皆様、関係者の皆様に愛され続ける、稀有な作品を見たことがありません。
ゲーム、ドラマCD、そして今回のOVAと続いていくなかで、幾万の感動を呼び、
どれだけの方々の心に影響を与えてきたことでしょう。

オープニング映像を見ただけで、泣いてしまった、岩男潤子さん、
会う度に「ファンタジア、アニメ化して〜」と可愛くアピールしてくれた、かないみかさん、
「チェスターが大好きなんですよ」と、いつも笑顔の伊藤健太郎さん、
余裕で皆をリードしてくれる、「かっこいいクラース」そのものの、井上和彦さん、
すずの出番がもっと欲しいです、と可愛らしい笑顔の、川田妙子さん、
今回、素晴らしい敵になってくれた、森川智之さん。
―――遅いよ!!と、笑いながらスタッフを激励してくれた、草尾毅さん。

そして、陰ながら、このOVAを支えてくれた、たくさんの制作スタッフの方々。

長い間、皆様、本当にありがとうございます。
このOVA全4巻が、皆様に愛され続けることを願ってやみません。

きゅうすけ 様

「あたたかい」

ファンタジアって「暖かい」。ファンタジアに触れる度、そう思います。
クレスやミントを始め、親や親しい人達を亡くし、誤解、すれ違い、お互いの正義がぶつかり合い、ラストはハッピーエンドとは言えず、とても重いもの、切ない想いを残して終わります。なのに何故だか暖かい。とても穏やかな気持ちになれます。
それは、クレス達みんなが明るく穏やかで優しく、パーティの雰囲気が暖かいからなのだと思います。
今回のOVAでもそんな暖かい場面がいくつも見られます。
クレスとチェスターの親友コンビ。身を挺してクレス達を過去に送り出す逞しさ。絶対に戻ってくると信じつづけるチェスター。自分達を送り出してくれた親友を助ける為に戦いつづけるクレス。その信頼関係に安心します。
クレスとミント。手を取り合って山を登ったり、見つめ合ったり、片寄せあったりの2人の関係にほのぼのします。心配したりされたりで、お互い力になり必要としているのがよく判り、その可愛らしさに穏やかな気持ちになります。
チェスターとアーチェ。素直になれずぶつかり合いながらもお互い気になっていく関係はクレス、ミントとは違った可愛らしさがあります。落ち込んでいるアーチェに肩を貸すシーンはほっとしました。
クラースとアーチェ。緊張感ある場面を上手に崩してくれます。漫才のような言い合いは楽しく場を明るくし、心の底から笑え和みます。
そしてダオスとミント。OVAオリジナル要素であり、今回1番暖かく切ない気持ちになりました。手を重ねユグドラシルを癒す場面はどこか神秘的で何度も見てしまうシーンです。ミントと同じ痛みを感じるダオス、そうしたダオスが一体何者なのかと疑問に思い始めるミント。こんなにも近づい
ているのに、戦わなくてはいけないのかと思うと切なくなるシーンでもあります。
その他にもライゼンを励ますクラースや、クレスにちょっかいを出すアーチェなど、見ているだけで穏やかな暖かい気持ちになるシーンが沢山あり、OVAになって本当に良かったと思います。
ファンタジアが発売されてから10年。暖かい作品だからこそ、こんなにも永く多くの人達に愛され続けているのだと思い、私はそんなファンタジアをこれからもずっと愛し続けていくのだろうと思います。

■コメント
作品への印象は人それぞれですが、「暖かい」というフレーズで表現して頂いたきゅうすけさん。
読んでいるこちらもあたたかい気持ちになりました。ありがとうございます。

たくさんのご応募、本当にありがとうございました。
心より御礼申し上げます。

T.O.P.製作委員会

<応募企画第2回優秀作品発表!>

いよいよ、第2回目「優秀賞」の発表です!!
今回もたくさんのご応募ありがとうございました。
前回よりも更に力作揃いで、どの方の作品にするか、皆さん長い間悩んでいました。
熟考の結果、2名の方が「優秀賞」に決定しました。
おめでとうございます!

ヒメ丸 様

「ミントの気持ちにのせて」

『テイルズ オブ ファンタジア』に出会ってもう10年近くになります。

―この世に悪があるとすれば、それは人の心だ―     
この言葉は、大きな衝撃をたくさんの人に与えたと思いますが、私もそのうちの一人でした。
敵でありながら完全な悪ではなかったダオス…私にとって、勧善懲悪でないストーリーは、これが初めてだったのではないかと思います。だからかもしれませんが、このゲームに出会って以来ずっと、「人の心」にある「悪」というものが何なのか、ダオスにとっての「正義」とは何だったのかということが頭の片隅から離れませんでした。
ドラマCDが出た時にも思いましたが、このストーリーは、ゲームによってのみ語られるのではなく、様々なメディアを通して、観点を変えてみていくことで、もっと中核に近づけるのではないかと思います。
今回、DVDを通してこのストーリーを見る時に、私の気持ちは、ミントを通して語られているのではないかと思いました。ミントは1巻など、他の主要キャラとの接点があまりない代わりに、プレイヤーとしての私をストーリーの中に引き込む役割をしているような気がしたのです。
だから、ミントになりきって、このDVDの感想を言いたいと思います。

『ダオスさんへ
 
  あなたは私たちと戦う理由がないとおっしゃいましたね…
  私は、ずっと疑問に思っていました。
  では、あなたは何のためにミッドガルズと戦争を起こしているのですか?多くのモンスターを
  引 きつれ、彼らを滅ぼそうとしているのは何のためなのですか?
  あなたの、戦う理由は何なのですか?
 
  私は、あなたが憎かった。お母さんも、クレスさんの両親もチェスターさんの妹も、あなたの力
  を求めるものによって殺されました。
  あなたさえ居なければ…私たちが戦うことなんてなかったと思います。クレスさんも、
  私も― これ以上誰かが殺されないように、仲間を守るために戦っているんです。
 
  だけど、ユグドラシルの下であなたに会った時思いました…
  あなたも、誰かを守るために戦っているのではないですか?
  あなたのユグドラシルを見上げる瞳は、どこか憂いを帯びていて、ここではない遠くを
  見ている気がしました。
 
  そのために―?
 
  だとしたら、私たちは戦う以外の選択肢を持っているのではないでしょうか?

 クレスさんが、私たちを置いてまで立ち向かっていき、憎しみを搾り出すようにしながら
 見据えているあなたは、「悪」ではないのですか…?

 だとすれば、この世の「悪」は、私たち人の心なのかもしれません。守るために、誰かを憎む
  ことで、戦いが生じるのですから。そういう意味で、あなたも一人の「人」なのです。私たちは、
 同じもの同士…決して相容れない存在ではないということ、信じたい―

 今度、あなたと会った時―その時が私たちの決着の時だと思います。
 
  ダオスさん、教えてください…
  あなたの、戦う理由を…』

ミントだけが、ダオスの戦う理由に感づくきっかけをDVDで表現してくれて嬉しかったです。クレスも気にしてはいるんでしょうが、まだ復讐だけに気持ちを奪われている感じがします。
罪を犯してしまったことは変えられないけれど、それを償うために、罪を認め、且つ前に進むべく次にすべきことを毅然とした態度でライゼンに向かって言うミントは、クレスの心を復讐だけではなく、仲間にも向けさせてくれると思います。そしてその強さが、ダオスにとっても救いとなることを信じています。

最後になりますが、OPの最後でミントが振り返って、皆を見つけた時にうっすらと浮かべている涙と、EDで6人がそろってユグドラシルを見上げた時に私が泣きそうになる気持ちは、同じなのではないかと思います。彼らが居たから、このストーリーがある。彼らが居るから、ここまで来れた。
10年越しの『テイルズ オブ ファンタジア』にかける思い、このDVDで一つの答えを見つけたいと思います。
もう1度、彼らに会わせてくれてありがとう。
次巻、最終巻を期待しています。 

■コメント
正義、悪、敵、味方…それだけでは割り切れない物語。
守るため、繁栄のため、平和のため…登場人物それぞれの戦う理由に共感しながらも
ただ傍観することしかできない私たちは何を想い、考えるのでしょうか。
いよいよ第4巻で結末を迎えるOVA「テイルズ オブ ファンタジア」ご期待下さい!

 

ディディディ≠ソルト壱 様

「リリカルクレイジー」

某日。
友人に云われた。

「ファンタジアがアニメになるらしいよ」

そのとき、私に電撃が走った。
体から熱がすーっと抜けて、鳥肌が起った。
頭に血が回らない。
よくワカラナイ。
何を云ったの?何を云ってるの?何が?何が??

「ファンタジアがアニメになるンだってね」

・・・・・。

「まじ・・・で?」
「まじまじ」
「ま、ま、まじ!?何ソレ!?何その今更のハッピーニュース・・・っ!!」

嬉しい。
そんなものじゃない。
そんな一言で形容出来るモノなんかじゃない感情。
ソレが自分の中でぐるぐると回って、何度も弾け、何度も現れる。

うっかり奇声を上げて、のたうち回る。
嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい。
何度云っても足りない。タリナイ。
とにもかくも、何よりも、動く、駆け回る、笑う、戦う彼らに会えることが嬉しい。
何を云っても足りない。タリナイ。
クレス、ミント、アーチェ、クラース、チェスター、すずちゃん、ダオス様・・・・・。
何年も前に惚れたみんなに、今になってでも会えるのが、こんなにも心躍ることなんて!!
本当に夢まで見たファンタジアのアニメーション。
発売日を首を長くし、心拍数を上げ、血圧が平常値になるような気持ちで待ち望んだ。

そして、手元に彼らが来たとき、直ぐに封印を解き、TV画面に喰いつく。

「あ、あ、あああ、ああ・・・」

世界が目の前に広がれば、他の音など聞こえない。
ぼぅ・・・・っと静かな空間にたたずむ感覚の中・・・

「アーチェちゃんが飛んでるヨーーー!!!」

叫ぶ。周りの目など気にせず叫ぶ。
深いBGM、人々のそれぞれの表情、風景。懐かしむゲームの日々。思い出。
まさに、このOVAの存在は『夢は終わらない』そのもので、何度も何度も繰り返し見、泣き、笑い、叫ぶ。(笑
今、ここに、このOVAテイルズ オブ ファンタジアがあることが私の喜びであるのです。
ゲームからのファンであり、なので、所々の違いは飲み込みがたいところも多々あるにせよ、この喜びは何にも超えられない。

あの日、あの時、クラースさんが精霊を呼んだ時も、ミントがマーテルさんに寄り添って居た時も、チェスターが血まみれになって友を信じていた時も、ダオス様が嘆いていた時も、全てが永久に私の中に染み込んでいく。
嗚呼、本当、ファンタジアが大好き。

大好きだーーーーーっ!!!
ファンタジアよ永遠に!!!!

最終巻、果して、終幕はどう降ろされるのか。
期待と不安の入り乱れる鵺的な感情の中、待っています。

■コメント
「ディディディ≠ソルト壱」さんのメールを読んで、 子供の頃、初めてアニメを見た時のときめきを
思い出しました。
「この愛するキャラクターが動いているところが見たい!」という期待に応えることは、素朴なだけに大変難しいことです。
その期待にきちんとお応えできているなら、OVAにとっては何よりのことかと思います。ありがとうございます。

<応募企画第1回優秀作品発表!>

第1回優秀作品の発表です!
多数のご応募、誠にありがとうございます。
選考スタッフ一同、共感したり、感動したり、時には涙も浮かべ・・・
あまりにも優秀な作品が多かったため、
今回の優秀賞は、なんと!3名の方を選ばせていただきました!

それでは!優秀賞の発表です!!

黒ゴマ兜(カブト)様

「クラースは我が全て…」

それではこれからOVA一巻からの思い出話をします、
一巻を最初見て思ったのは…クラースの絵が結構違っていた所ですね、
まぁクラースは書きにくいから仕方ないと思いましたね、それで次に思ったのはクラースの詠唱ですね、
あれはドラマCDとはまた色々変更されたんでしょうね…まぁドラマCDのクラースの詠唱は長かったから仕方ないでしょうけど…それでマクスウェル召喚…まぁこれはファンとして普通に読めましたね…マクスウェル…攻撃の仕方がルナじゃん!!?とか最初は思いました…だけどやっぱりテイルズキャラの動いてるのを見てるとマジで感動しますね…
クラースの声…井上さん最高です!
アニメで聞いても本当にジ〜ンときて体に染み渡る様なお声をしていらっしゃる!
クラースの一つ一つの動きを確認して…
はぁこんな風にクラースって動くんだ〜って思いました…一巻はおもにクラースの詠唱に感動しましたね…
続いて二巻は…今回のクラースはほとんど戦闘が無かったのが残念でした…だけどクラースのキャラ状なら当然あそこはライゼンと残って時空転移装置に取り掛かるでしょう…だけどそこでクラースの活躍によって時空転移装置は起動される事になった!
そう天才召喚術師クラースだからこそ出来たのである!って本当に思いましたね〜
余り活躍が無い分はしゃぎましたね…
後クラースとライゼンのやりとりでも本当に感動しましたね…クラースが「今我々に出切る事をやろうじゃないか?」とライゼンに言った時はさすがクラース!っって思ってました、
三巻に移るか…
三巻のクラースは最高だね!
しょっぱなからいきなり戦闘が始まったからね〜
ダオスとの戦闘…一体クラースは何を召喚するのか凄く真剣に見てました…そこで召喚されたのが…「シルフ!」…さすがクラース…クレスがいきなり突っ込んだから…援護でアーチェがグレイブで地面を上げて…クラースは間に合わなくなる前に即効で召喚が出切るシルフを選んだ訳だ…あれは当然の判断でしょうね…
クラースのシルフで恐れをなしたダオス(ぇ…
そして時空転移で逃げるダオス…
対戦の気付いた点が一つ!…精霊はクラースが戻すんだって思いましたね…シルフが恐がってるのを、もういいよ見たいな感じで手を上げてシルフを戻していましたからね…あれもビックリだった…
そして未来に時空転移して…エルフの里のブラムバルドがちょっと性格が違うのに驚いたね…
そこもリーダーシップのクラースが何とか事情を説明する…祭壇に行かなくてはエターナルソードやオリジンとの契約も出来ないからである…
そこでブラムバルドが「オリジンには会えない」とか言ってたが…クラースに会えない訳ないんだよ!
クラースは体中にペインティングを施して…精霊界と人間界の狭間に存在している人物なのだから…
だから戦闘に入った時クラースはオリジン召喚の為にオリジンを呼び出す為に詠唱をし続ける…
本当はあそこにちゃんと詠唱してオリジンを読んでる所を見せてもらいたかったと思いましたが…
そして最後の方でオリジンが出現して…オリジン顔若っ!?ってか可愛い!?待てよ!オリジンは確かに女っぽかった気もするが…あれは男だぞ!一応!あんなに可愛くして大丈夫なのかよ!とか凄く心配してる今日この頃…
これで私の思い出話は終わりです…クラースが主体でしたからクラースばっかり語らせてもらいました!
クラース最高!早く四巻見たいってマジで思います!
これからも応援してますから頑張ってください!

■コメント
「黒ゴマ兜」さんのクラースへの愛に脱帽です!
新たな気持ちで1〜3巻まで見直してみようと思いました。
応募していただいた作品の中で飛びぬけて元気で勢いのある、素敵な文章をありがとうございます!

 

さとさ様

「あやまること」

つい先ほどまで多くの人が暮らしていたミッドガルズの瓦礫のなかで、力無く立ち尽くすライゼンの姿を見たときは、驚きました。
  査問会でミントの言葉に耳を貸そうともせずに部屋を出て行ったライゼンを、私は「悪い人」なのだと無意識に決めつけていました。だから、魔導砲がミッドガルズを崩壊させたあとにライゼンが登場するとすれば、事の重大さに取り乱して、言い訳をして、ひたすら保身に走るのだろうと、漠然と予想していたのです。
  けれど、二巻冒頭のライゼンは私の先入観をきれいに覆しました。
  アーチェに責められても言い訳ひとつせずに、ただただ自分のしたことを悔やみ、あやまちを償うすべを探すライゼンの姿は、痛々しいほどでした。
  もし、私がライゼンの立場に立たされたら、という仮定は考えたくもないほど恐ろしいことです。それこそ、保身に必死になって、自分の犯した罪を認めることすらできないだろうと思います。
  私は、普段からあやまることが苦手で、ついうやむやにしたり言い訳をしたりして、結局は、悪いことをしたとわかっていてもあやまらないことが多いのです。あやまりたいとは思うけれど、今さらあらためて言うのは恥ずかしい、とか、ふんぎりがつかないで躊躇っているうちに、相手の方であやまってくれたり、いつの間にかなあなあにしようという雰囲気ができていたりで、いつも「ごめんなさい」というたったの一言が言えません。
  だから、逃げずに偏りのない目で事実を見てなおかつ受け止めるライゼンの言動は、私にとっては耳が痛く、余計につらくなったのです。
  自分の間違いを受け止めて、その上で許してほしいと願い出るのは、特に大きな間違いを犯したときには覚悟のいることです。
  それをやってのけるライゼンは私の理想で、でも、思い込んだら突っ走ってしまうところなどはどこか自分に近くて、「くじけずにかんばれ」と応援したくなる人でもあります。
  先日、間違いを指摘されたさいにライゼンの姿が浮かび、「でも・・」と言いそうなのをひっこめて代わりに「ごめん」とあやまることができました。まだその言葉には慣れませんが、言い訳をするよりずっとすっきりするものなのだとわかりました。許してもらえるときばかりではないでしょうけれども、これからは、その言葉を疎かにせずに、大事に使っていこうと思っています。

 ライゼンさんへ。
   誤解して、悪く思ったりして、ごめんなさい。
   大事な言葉を教えてくれて、ありがとう。
                  さとさより

■コメント
ライゼンの姿が浮かんで素直にあやまることができたという「さとさ」さんをはじめ、
ご応募頂いた作品の中には、キャラクターへのメッセージも多数ありました。
ちなみにライゼンは、制作スタッフの中でも人気キャラクターの一人でして、
なぜか設定画もメインキャラ並みにあるのです (^ ^
サブキャラクターにもそれぞれドラマがあるのも「テイルズ オブ ファンタジア」の魅力ですね!

 

柳 様

「人間だからこその強さと弱さ」

テイルズ オブ ファンタジアがアニメ化する。
  とても嬉しいニュースだったが、同時に複雑でもあった。『テイルズ オブ ファンタジア』というゲーム作品が好きだからだ。
  ゲーム発売から長い時間が経ったけれど、ストーリーは色あせず、キャラクターにも愛着がある。そんな思い入れの強い作品だからこそ、ゲームの中で描かれていた『テイルズ オブ ファンタジア』の世界や、ゲームをプレイしてきた中で感じた思いを、アニメの中に見つけ出せるのかという不安があった。
  OVAの発売を迎え、作品とキャラクターへの愛着だけで第一巻を手に取ってみた。ストーリーの展開を知っていても次巻が楽しみになり、アニメ作品としての『テイルズ オブ ファンタジア』も大好きになった。ゲームをプレイした中で感じた彼らの姿が、OVAの中でも真摯に描かれていたからだ。
  OVAテイルズ オブ ファンタジアで描き出して欲しかったもの。それは『迷い』だ。
「この世に悪があるとするなら、それは人の心だ」。
  そのセリフが象徴するように、この物語は単純明快な勧善懲悪ストーリーではなかった。ストーリーが進むにつれて、それぞれの事情、義務や立場が明らかになっていくたびに感じる、寂しさややるせなさ。
  クレスにはクレスの、ダオスにはダオスの、人間には人間の、エルフにはエルフの、それぞれに譲れない事情があった。たとえ種族が同じであっても、考え方や境遇はひとりひとり違う。その違いが誤解を生んだり、偏見や差別になったり、裏切ったり裏切られたり……そういった事が少しずつ積み重なって、気がついた時には大きな溝ができていたのだろう。
  彼らは、もしかしたらもう少し上手くやれたのかもしれない。敵対しなくてもいい未来が作れたのかもしれない。
  感情に流されたり、言いたい言葉が言えなかったり、言わなくてもいい事を言ってしまって後悔したりする、彼らの姿。
  けれどその不器用さや若さが、とても人間くさかった。
  後世に『英雄』と謳われるクレス達は地に足がつかないほどの理想論者でもなく、『魔王』と恐れられるダオスもすべてを憎みきれるほどに徹した悪でもなかった。けれど、人間とはそんなものではないかと思う。
  悩み抜いた末の決断が持つ力や、後悔しながら学んでゆく強さや、目標に向かって進むまっすぐな背中。
  人間だからこその強さと弱さ。
  そんな人間くさいキャラクターの紡ぐ物語だからこそ、身に迫る思いがあった。
  時間の制約で描かれなかったエピソードがある事は残念だったけれど、迷いや不安を抱えながらも進んでいく姿――クレスやミント、クラース、アーチェ、チェスター、すず、ダオス、その他の『テイルズ オブ ファンタジア』の世界の中に生きるキャラクター達の姿が、OVAという形で新しい命を与えられた事がとても嬉しかった。
  4巻の発売を楽しみに待っています。

■コメント
真摯に想いを綴ってくださった「柳」さん。本当にありがとうございます。
アニメ制作打ち合わせ時の熱い討論を思い出しました。

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